歯周病と血糖
  血糖が高いと歯周病が悪くなりやすく治りにくくなります。
同時に歯周病があると血糖が高くなりやすく、歯周病と血糖は悪循環の関係にあります。日頃から口腔内ケアに心がけ血糖をよくする事が大事です。
  マウスウォッシュで1日3回うがいすると歯周病が良くなると同時に血糖が良くなったという日本の研究者の論文があります。
 
  グラフは最初の半年は水でうがいし、次の半年はマウスウォッシュでうがいしてHbA1cが良く改善した1例です。コンクールFという製品で市販されています。歯磨きの水の10滴くらい混ぜて使うのが便利です。
 
 
禁煙と血糖
  喫煙は糖尿病の合併症特に動脈硬化を増悪させるので早めの禁煙が必要です。また喫煙すると血糖が上がりやすくなります。右の論文は禁煙すると血糖はどうなるかを研究した私の論文です。
 なんと禁煙すると1年後にはHbA1cが約1%悪化したのです。禁煙すると体重が増加する事が多いのですが、禁煙後の体重増加と血糖の悪化には関連はありませんでした。
 禁煙後に血糖が悪化した人は禁煙前に中性脂肪が高く太ってた糖尿病の方です。まず痩せてから禁煙をする事で禁煙後の血糖悪化を防ぐことができます。お勧めはGLP-1受容体作動薬で減量してからの禁煙です。
 現在禁煙はニコチンパッチをが保険適応になっています。自力で禁煙すると失敗する事も多いですし過食による体重増加も危惧されます。
 禁煙時には運動習慣をつけニコチンパッチを使っての禁煙が望まれます。