1 高血圧からくるさまざまな病気
   脳梗塞、脳出血
      心筋梗塞、心不全、心房細動
      腎不全、網膜症
 
  2 自宅での血圧測定
糖尿病や狭心症等一部の患者さんはより厳密
に血圧管理が必要です。その他の患者さんに
比べ10低くしなくてはいけません
白衣性高血圧とは医療機関や職場出緊張して
血圧が上がるタイプです
血圧の測定法
血圧は起床後排尿、1時間以内
朝食前、薬を飲む前
室温が20 度異常を確認
3分間椅子に座った後に深呼吸後2回測定し平均を出しグラフに書きます
1日の歩数や体重も記録できます
血圧は朝起床時高くなります。自宅で血圧を測らないとわかりません。起床時の血圧が高い人は 脳梗塞や心筋梗塞になりやすいです
 
 
  3 血圧サージ
急激な血圧上昇を血圧サージ(収縮期血圧55以上の上昇)と言い脳卒中や認知症の原因になります
朝食前の血圧を測定、上の血圧が週に4回以上(または2日に1回) 135を超えると血圧サージが疑われます

 
 

 4 血圧上昇の原因と対策

 
血圧は日常生活の色んな場面で変動します
 
① 冬寒い時 
 
トイレは着込んで入る、便座カバー使用
寝る時は靴下をはく 
起床1時間前に室温は20℃以上にして部屋が温まって.  
から着替える
顔や手はぬるま湯で洗う
スリッパを履く

② 朝起床時         
すぐには布団から出ず、横になったまま2~3分手足をゆらゆら動かして、血行を良くして起きる
新聞を取りに外に出るときは暖かい格好で 

 ③ 飲み過ぎ
飲んでる時は血圧低下、翌朝の血圧が上昇
 (日本酒2合以上)  深酒は眠りが浅くなる、
無呼吸 の原因となり血圧上昇します

④ ストレス(緊張・怒り) 
深呼吸(30秒で6回)、血圧が20~25低下
 その他下記のような行動が血圧を上げます

月曜日・トイレ・小走り・力仕事・筋トレ・階段・カフェイン(300mg)・タバコ・睡眠不足・排便・飛び起きる・冷たい床・睡眠時無呼吸・きついベルト(大動脈を圧迫して血圧上昇)
 
 
 5 血圧変動と対策
血圧変動とは
① 5日間の上の血圧の幅(高い時と低い時の差)が20以上 ある場合
② 座って測り、一度立ってから再び測定. 立ってから測った時の上の血圧が15mmHg以上上がっていたり下がっている場合
高齢・肥満・糖尿病・頸動脈に動脈硬化があると血圧 が変動しやすい
有酸素運動は血圧の変動を改善させる
力仕事や筋トレは朝(特に寒い朝)より午後の方が良い
便秘にならないように食物繊維をたくさん食べる
血圧が高いと感じたら深呼吸をして落ち着かせる

入浴時の注意点と改善法
血圧急上昇に注意        
○ 冬脱衣所や浴室が寒い➡️脱衣所や浴室は予め温めておく 
一番風呂は避ける 
浴槽にシャワーやふたを半分開けておいて
お湯を張り浴室内を蒸気で満たす    
○ フロの温度が熱い➡️40度以下のぬるめの湯
心臓から遠い部分からかけ湯をして少しずつ入る

血圧低下に注意
○ 高血圧や高齢者➡️入浴前と後には水分補給(コップ1杯)
★ 入浴の際は家族に声をかけましょう.
○ 長い入浴➡️肩まで浸かる場合は10分以内
半身浴なら20~30分
★ 半身浴がお勧め:みぞおちあたりまで浸かる水位を下げたり、
腰かけなどを入れる。寒い時は肩にタオルをかける.
○ 飲酒後➡️ 飲酒をする場合は入浴後に1杯または適量に留める
○ 食直後➡️食後30分以上あけてから入浴 
夕食前の入浴が良い
○ 薬の服用➡️ 血圧降下剤服用後は避ける