1 HbA1cと食後血糖について
血糖コントロールの指標ではHbA1cがよく使われます。
HbA1cは血糖の平均値で正常は5.5%以下です。      
目標値は6%ですが6%を達成するのは簡単ではありません。
HbA1cが6%台の方が血糖を良くするには食後血糖の確認が必要です。
つまり食後血糖を下げる事によってのみHbA1c6%が達成されます。
またHbA1cは血糖変動(食後血糖の上昇)をとらえる事ができません。
すなわち同じHbA1c値でも食後血糖が目標を達成しているかどうかがわかりません。
そのため月1回のHbA1cの採血だけでは食後血糖の確認ができません。

左の図は食後血糖の上りが小さい例
右は食後血糖の上がりが大きい例
HbA1cが同じでも食後血糖が上がる方が合併症になりやすいです
食後血糖を確認するには自宅での血糖測定が必要です。

 
2 血糖スパイクについて
正常の血糖は食後の血糖は140を超える事はありません 
食後血糖140以上は血糖スパイクと言います
血糖スパイクは脳梗塞、心筋梗塞、癌、認知症の原因になります

が食後血糖140を超える血糖スパイクです
は正常の血糖です

血糖スパイクを見つけるには自宅で食後血糖を測ることが大事です
血糖の平均値であるHbA1cが5.4%と正常範囲内でも
血糖140を超える血糖スパイクが起こっています
 
 
3 血糖の目標値
では血糖の目標値はいくつでしょう
食後血糖は食べ始めから1時間後が一番上がります
2時間後には下がってきます
食後は食べ終わりでなく食べ始めからの時間です
この目標値は糖尿病の患者さん用です
この語呂合わせは私が考えました
血糖高いのは184いやよ
食前空腹時血糖これ以上高いと110番
糖尿病ではない方例えば境界型の方は
血糖スパイクは食後140以上を言いますので食後は140を超えないようにしましょう
自宅で食後60分の血糖を測りましょう


血糖は5秒で測れます
血糖を測るチップは薬局で購入可能です
1回100円以内で測定できます